岡山大学西洋史学研究室便り

岡山大学西洋史学研究室で行われたことなどを更新していきます。

4回生の声 その1

初めまして、今春卒業予定の4回生である一ツ屋(ひとつや)が2回にわたり記事を担当します。

在学中でまだどの専攻に進もうか迷っている方、岡山大学文学部を志望しており西洋史に興味を持っている方などなど、岡大西洋史研究室がどのような雰囲気か少しでも感じ取っていただければ幸いです。

 

 岡大西洋史研究室は私が3回生になった頃、旧校舎からの建て替え工事を経て新しくなりました。それまでも一応研究室と名のつく部屋があったものの、2回生の立場で大変立ち寄りづらかったこと、古い校舎の古い部屋で死ぬほど入りづらい雰囲気を醸し出していたことから全く行ってみようという気が起こりませんでした。加えて、部屋の古臭い雰囲気は仕方がないとして、当時の西洋史研究室は学生間の交流がほとんどないに等しかったのです。多分私は漫画や本の読みすぎなのですが、大学生のゼミといえばもっと常に人がいて、無意味にみんなでダラダラして、学生のたまり場になっているイメージでした。

 そんな感じだった研究室の契機は私が3回生の6月ごろ起きた「カツオのたたき事件」だと思います。当時高知に旅行した友達から大きなカツオのたたきの塊をもらった私は一人で食べきれないな……と思い、ちょうど演習の後残っていた同期や先生方と一緒に持参したカツオのたたきを切り分けて食べました。突然大学の研究室でカツオのたたきパーティ……今思い出してもシュールすぎます。おいしかったです。そこで偶然居合わせたひとつ上の先輩と話すようになり、今まで顔を合わせても疎遠だった研究室内に上下の交流が出来ました。

 ところで西洋史研究室の暦で定められている行事は主に3つ、春の2回生歓迎会と12月の忘年会、2月の卒業論文発表会です。考えてみてください。ほとんどのみなさんは1年生の頃からサークルやアルバイト、学科の友達といったコミュニティに所属していると思います。その中で日ごろの交流もなく、年に3回しか行事のない研究室での人間関係が疎かになるのは目に見えていますよね。

しかしカツオのたたき事件以来徐々に同期や先輩、先生方と話をする機会は増えていき、次第に私は頻繁に研究室を訪れるようになりました。(私がサークルに所属していないというのも大きいと思いますが)なぜこのコミュニティにいて楽しいと思えたのか、今考えると答えはとても簡単です。勉強で学びたい・関心を持っている分野が似ている人とはやはり気が合うのです。そうなると単に今までは仲良くなるきっかけがなかっただけだと思いませんか?そこからの研究室は徐々ににぎやかな場所となっていき、参加者が少なかった例年の行事は活気に溢れるものとなりました。

そして今年度の4月から赴任されたエネルギッシュな大貫先生の主導によってさらなる改革が行われました。年3回の恒例行事に加え時折研究室で持ち寄りパーティが開催され、ついにはこの20年ほど頓挫し続けた研究室旅行も実現しました。みんなで行った道後温泉、とっても楽しかったです!

 【次回は所属した約2年間で特に強く感じたことをお伝えします。】